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承平・天慶の乱(939・天慶2年)

承平・天慶の乱は、同年に起こった平将門の乱と藤原純友の乱の2つの乱の総称である。

まず平将門の乱。将門は関東の支配者になろうとした。そこで上野・下野・常陸といった関東の国府を次々と征服し、自らを新皇と名乗った。しかしいとこの平貞盛や藤原秀郷に倒された・

続いて藤原純友の乱。この人はもともと伊予(現在の愛媛県辺り)の国司であった。しかし純友は国司の中でも非常に身分が低く、都に戻っても出世が期待できなかった。そこで国史の仕事に見切りをつけ、海賊になってしまった。純友が組織した海賊はとても強く、大宰府にも侵略を行ったが、この反乱は源氏の祖先である源経基や小野好古が平定した。

どちらの反乱も平定したのは平氏と源氏であり、武士であった。この反乱の結果、武士という存在が治安を守るために必要な存在であると認識されるようになった。